「歩いて痩せろ」は間違いです。脊柱管狭窄症の真犯人「ヒップ・スパイン・シンドローム」と、運動ゼロで症状を改善する唯一のルート
「先生、5分歩くとお尻から足がしびれて動けなくなるんです。病院では『脊柱管狭窄症だから痩せなさい』と言われましたが、痛くてウォーキングなんてできません。もう手術しかないんでしょうか?」
「その症状、腰だけ見ていても治りません。なぜなら、本当の犯人は腰の下にある『股関節のロック』だからです。医学的に『ヒップ・スパイン・シンドローム』と呼ばれるこの連鎖を断ち切らない限り、いくら痩せても痛みは消えません。」
こんにちは、仙台市青葉区にあるもちづき整骨院、院長の望月です。
「痩せれば腰の負担が減る」
確かに物理学的には正解です。しかし、激痛で歩けない患者様にそれを求めるのは、あまりにも酷な話ではないでしょうか。
実は、脊柱管狭窄症で悩む多くの方が、ある共通の病態を抱えています。
それが「ヒップ・スパイン・シンドローム(股関節-脊椎症候群)」です。
これは、腰そのものではなく、土台である「股関節」が動かなくなることで、腰椎が破壊される現象を指します。
本日は、なぜあなたの腰痛は治らないのか?
そして、なぜ「運動ゼロ」でも、股関節を治せば痛みが消えるのか?
その医学的メカニズムと解決策について、6000文字で徹底解説します。
CONTENTS
- 【核心】あなたは「ヒップ・スパイン・シンドローム」を知っていますか?
- 【メカニズム】座りすぎが招く「股関節ロック」と「神経窒息」
- 【悲劇】なぜこの症候群は「太る」のか?(動けない・燃えない)
- 【事実】脂肪はただの重りではない。「痛みの増幅装置」だ
- 【解決策】「股関節」を緩めれば、勝手に痩せ始める
- 【食事】運動できない期間の「守りの食事術」
- 【結論】順番を変えよう。「痩せてから治す」は間違いです
1. 【核心】あなたは「ヒップ・スパイン・シンドローム」を知っていますか?
「腰が痛いから腰を揉む」
これは、火事の元栓を閉めずに、煙を払っているのと同じです。
人間の体は、股関節(Hip)と脊椎(Spine)が密接に連動して動いています。
MEDICAL FACT
股関節が1度動かなくなると、
腰への負担は3倍になる
股関節が固まると、その分を腰が過剰に動いてカバーしようとします。
これを「代償動作(だいしょうどうさ)」と言い、
この無理な動きが腰の骨や神経を破壊し続けるのです。
2. 【メカニズム】座りすぎが招く「股関節ロック」と「神経窒息」
では、なぜ股関節は固まるのでしょうか?
最大の原因は、現代人の「座りすぎ」です。
長時間座っていると、股関節の前側にある「腸腰筋(ちょうようきん)」が縮んだ状態でロックされます。
① 立ち上がった瞬間の悲劇
股関節の前側がロックされているため、立ち上がっても股関節が伸びません。
すると体は、腰を無理やり反らすこと(反り腰)で直立しようとします。
② 脊柱管の「窒息」
腰を反らすと、背骨の中を通る神経のトンネル(脊柱管)が狭くなります。
ただでさえ狭くなっている脊柱管が、反り腰によってさらに押しつぶされ、神経が「窒息状態(酸欠)」になります。
これが、歩き始めると足がしびれる「間欠性跛行」の正体です。
歩くたびに、あなたは自分で自分の神経の首を絞めているのです。
3. 【悲劇】なぜこの症候群は「太る」のか?(動けない・燃えない)
さらに恐ろしいのが、ヒップ・スパイン・シンドロームは「痛み」だけでなく「肥満」も引き起こすということです。
「痛いから動かない→太る」という単純な話ではありません。
- 📉 活動量の激減(ストライド低下)
股関節が動かないと、大股で歩けません。チョコチョコ歩きになり、同じ距離を歩いても消費カロリーが激減します。 - 📉 姿勢代謝の停止(内臓下垂)
反り腰になるとお腹の力が抜け、内臓が下がります。内臓機能が低下し、基礎代謝(寝ている間の消費カロリー)が大幅にダウンします。
つまり、「股関節がロックされている限り、体は省エネモード(太る体質)に固定されている」のです。
この状態で食事制限をしても、体は飢餓に備えてさらに脂肪を溜め込もうとします。
4. 【事実】脂肪はただの重りではない。「痛みの増幅装置」だ
そして増えてしまった内臓脂肪は、ただ重いだけではありません。
脂肪細胞からは「炎症性サイトカイン」という毒素が放出されています。
この毒素が血液に乗って腰に届くと、圧迫された神経の炎症をさらに悪化させます。
つまり、脂肪は「痛みを3倍、4倍に増幅させる装置」として働いているのです。
痩せなければならない本当の理由は、「重さ」ではなく、この「炎症」を止めるためなのです。
5. 【解決策】「股関節」を緩めれば、勝手に痩せ始める
ここまでの話を整理すると、解決策は一つです。
「無理に歩くこと」ではなく、「股関節のロックを外すこと」です。
▲ 固まった腸腰筋を深部からリリースし、股関節を解放します。
STEP 1:腸腰筋リリースで「反り腰」解消
お腹の奥から股関節を緩め、足を後ろに引けるようにします。
これにより、立つときに腰を反らす必要がなくなり、神経の圧迫(窒息)が即座に解除されます。
STEP 2:骨盤調整で「代謝スイッチ」ON
骨盤の位置が整うと、下がっていた内臓が元の位置に戻ります。
内臓機能が活性化し、寝ている間も脂肪を燃焼する「痩せ体質」へと変化します。
運動ゼロでも、体は変わり始めます。
6. 【食事】運動できない期間の「守りの食事術」
施術で体を整えつつ、自宅では「炎症を抑える食事」を心がけましょう。
運動できない期間は、攻め(カロリー消費)よりも守り(炎症抑制)が重要です。
- 🐟 オメガ3オイル(青魚、アマニ油)を摂る:強力な抗炎症作用があります。
- 🍬 糖質を少し控える:余分な糖は炎症の餌になります。
- 💧 水を飲む:代謝を回し、毒素を排出するために不可欠です。
7. 【結論】順番を変えよう。「痩せてから治す」は間違いです
「痩せたら腰が良くなる」のではありません。
「股関節を治して代謝を上げれば、痛みも消えるし、勝手に痩せていく」のです。
順番を間違えて、痛いのに無理やり歩こうとしないでください。
それはあなたの体を壊すだけです。
もちづき整骨院で、まずは「動ける股関節」を取り戻しましょう。
そこから、あなたの本当の人生(旅行、スポーツ、孫との散歩)が始まります。
MOCHIZUKI SEIKOTSUIN
手術を回避し、一生歩ける足を作る。
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もちづき整骨院
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