○股関節の痛みは歩き方をみなおしましょう
こんにちは。もちづき整骨院、望月です。今回は、股関節痛に悩む方に向けて、歩き方の改善についてお話ししたいと思います。
股関節の痛みの原因
股関節痛は、高齢者だけでなく、若い世代にも増えている問題です。
股関節痛の原因は様々ですが、歩き方が不適切であることが一つの要因と考えられます。歩き方が不適切であると、股関節に過剰な負荷がかかり、軟骨や骨頭の損傷や筋肉の断裂などを引き起こす可能性があります。
また、歩き方が不適切であると、姿勢やバランスも悪くなり、腰痛やひざ痛などの他の関節痛にも影響を与える可能性があります。
股関節を痛める歩き方とは
では、どのような歩き方が不適切であると言えるでしょうか?歩き方は個人差がありますが、一般的には以下のようなポイントに注意する必要があります。
支持基底面が狭い
支持基底面とは、立位や歩行時には、足の裏の面とその間の領域が支持基底面となります。支持基底面は広いほど安定し、狭いほうが不安定であると言われています。
股関節が不安定のまま歩行を続けると、重心線が支持基底面から外れやすくなり、バランスを崩しやすくなります。これによって股関節周囲の筋肉や靱帯に過剰な負荷がかかり、痛みや損傷を引き起こす可能性があります。
股関節骨頭の摩耗
股関節骨頭は体重を支える重要な部分であり、歩行時の衝撃は体重の約2〜3倍になります。この衝撃は股関節骨頭にも伝わり、股関節を支える筋肉が弱っているもしくは緊張していると軟骨の摩耗を促進します。
足部の接地位置や着地方法が不適切。
歩行時には、足部の接地位置や着地方法によって衝撃の大きさや方向が変わります。また、足部の接地位置や着地方法が不適切な場合(内反足や外反足など)、足をついた時の衝撃が股関節に対して不利な方向に働く可能性があります。これによって、股関節軟骨や骨頭に損傷をきたしうる病態(大腿寛骨臼インピンジメントなど)を引き起こす可能性があります。
カラダに合わない歩幅。
歩幅は個人差がありますが、一般的には身長や脚長などの身体的要因や歩行速度などに影響されます。
歩幅が狭すぎる場合、重心の左右への移動が小さくなり、股関節の可動域が制限される可能性があります。
歩幅を広げた歩行では、肩の左右への揺れ(体幹の左右動揺)は増加すると言われています。歩幅が広すぎる場合、股関節を支える筋肉に過剰な負荷がかかる可能性があります。
これによって、股関節周囲の筋肉や靱帯に過剰な負荷がかかり、痛みや損傷を引き起こす可能性があります。
正しい歩行をするためには
では、どのようにして歩き方を改善することができるでしょうか?以下のような方法が有効です。
支持基底面を広げる
支持基底面を広げる練習とは、足幅を広げて立つことや、地面の蹴りだし時にできるだけ長い時間足をつくようにすることです。股関節周囲の筋力や柔軟性も向上させる効果があります。
※無理に歩幅を広げないようにね
股関節骨頭への負荷を減らす方法を取り入れる。
股関節骨頭への負荷を減らす方法とは、体重管理や適度な運動などです。体重管理は、股関節骨頭にかか衝撃を減らす効果があります。適度な運動は、股関節周囲の筋力や血流を改善し、軟骨や骨頭の栄養供給や代謝を促進する効果があります。
ただし、運動は無理をしないことが重要です。
過度な運動は、股関節骨頭への負荷を増加させるだけでなく、筋肉や靱帯の損傷や炎症を引き起こす可能性があります。運動の種類や強度は、個人の状態や目的に合わせて調整する必要があります。
足部の接地位置や着地方法を見直す。
足部の接地位置や着地方法を見直す方法とは、靴の選択や歩行姿勢の改善などです。足部の接地位置や着地方法は、足の裏全体で床に触れるようにすることです。これは、床反力を吸収しやすくする効果があります。
歩行姿勢の改善
重心線が前後にずれることで、股関節に不利な床反力が働く可能性があります。
歩行姿勢の改善は、股関節にかかる負荷を分散させる効果があります。
歩幅を適切に調整する
歩幅を適切に調整する方法とは、身長や脚長に合わせて歩幅を決めることです。一般的には、身長の約0.4倍が適切な歩幅と言われています。
以上のような方法で歩き方を改善することで、股関節痛を軽減することができると考えられます。もちろん、個人差がありますので、自分に合った方法を見つけることが大切です。また、歩き方だけでなく、日常生活や仕事などで股関節に負荷をかけないように注意することも重要です。
まとめ
以上のように、歩き方の改善は股関節痛の予防や軽減に有効です。
これらの方法は、自分で試すこともできますが、専門家の指導やアドバイスを受けることもおすすめです。もちづき整骨院では、股関節痛に悩む方に対して、個別の診断や治療だけでなく、歩き方の改善に関する指導も行っています。
股関節痛でお悩みでしたら我慢せずご連絡ください!今後の人生を楽しめるようにサポートします