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整形外科で異常なし。それでも腰が痛い──仙台で増えている「動かない腰痛」の原因とは
仙台・腰痛の情報

整形外科で異常なし。それでも腰が痛い──仙台で増えている「動かない腰痛」の原因とは

“安静”一辺倒ではなく、最新ガイドラインは「こまめに動く」ことを推奨。誤解を避け、ユーザーが知りたい事実だけを簡潔にまとめます。

「異常なし」でも痛むのはなぜか(非特異的腰痛)

画像で明確な原因が見つからない腰痛は珍しくありません。筋・関節の働きが鈍り、同じ組織に負担が集中することで、痛みが持続します。主要ガイドラインは「安静のし過ぎ」よりも、日常活動の継続と段階的な運動を推奨しています。

要点:
  • “原因不明”=治らないではない(機能の乱れは修正可能)
  • 安静のみは回復を遅らせることがある
  • 「こまめに動く」「軽い歩行」から開始が安全

「動かない腰痛」とは?──定義と根拠

定義

長時間の不活動(座位・同一姿勢・移動不足)により、腰部周囲の筋・関節の協調が乱れ、痛みが続く状態を指します。

根拠(ガイドライン要旨)

  • 英・NICE腰痛ガイドライン:通常の活動の継続、運動プログラムの検討を推奨。
  • WHO身体活動ガイドライン:全成人において座位時間の削減と定期的な身体活動を推奨。
  • 国内学会(腰痛診療GL等):保存療法と運動・教育の併用を推奨。
安全な表現方針:「座位=悪」とは断定せず、“長時間連続を避け、こまめに動く”という実践に落とし込みます。

仙台の生活環境が与える影響

冬季の寒冷・積雪により外出機会が減ると、座位時間が増えやすくなります。筋の血流低下や防御的姿勢の固定が起こり、背骨を支えるインナーマッスルの反応遅延につながります。結果として“同じ場所に負担が偏る”状況が生まれ、痛みが続きやすくなります。

悪化させない実践:安静より“小さく頻繁に動く”

今日からできる3つ

  1. 30分ごとに1分だけ立つ(キッチンで湯呑みを洗う等)
  2. 短い歩行を足す(自宅内・職場内の用事を歩いて行く)
  3. 座り姿勢を入れ替える(骨盤を少し前に転がし、背骨を詰めない)

受診の目安

痛みやしびれが強い/夜間痛が続く/発熱・外傷歴がある等は、早めの医療機関受診を推奨します。自己判断で無理をせず、安全第一で進めましょう。

よくある質問

Q. 動かすと余計に悪化しませんか?

A. 強い痛みを我慢しての高強度運動は避けますが、短時間の立ち上がりや歩行などの軽い活動は、ガイドライン上も推奨されます。

Q. どのくらい続ければ変化が出ますか?

A. 個人差はありますが、「こまめに動く」生活に切り替えると、数日〜数週で日常動作の重だるさが軽減するケースが多いです。

参考資料(抜粋)

  • National Institute for Health and Care Excellence (NICE). Low back pain and sciatica in over 16s: assessment and management.
  • World Health Organization. Guidelines on physical activity and sedentary behaviour.
  • 日本整形外科学会ほか『腰痛診療ガイドライン』

※本記事はガイドライン・総説に基づき、断定的表現を避けて記載しています。

仙台市青葉区・もちづき整骨院

痛みのある部位だけでなく、歩き方・座り方など“使い方”まで整える保存的アプローチを提供します。

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