寒さで膝が痛くなる。膝の痛みを正しくケアして仙台の冬を乗り越える方法
こんにちは、仙台市青葉区にあるもちづき整骨院、院長の望月です。
11月も後半に入り、仙台特有の芯から冷える季節がやってきました。
この時期、当院の電話が鳴る回数が急増します。
そのご相談の多くが、「変形性膝関節症の痛みが急に悪化した」「古傷がうずいて歩くのが怖い」というものです。
一般的に「膝の痛みは温めれば治る」と思われがちですが、医学的なエビデンス(根拠)に基づいて考えると、冬の過ごし方には大きな誤解があります。
本日は、骨と筋肉のスペシャリストである柔道整復師の視点から、冬に膝痛が悪化する本当のメカニズムと、もちづき整骨院が推奨する「根本的な解決策」を、どこよりも詳しく解説します。
CONTENTS
- なぜ冬は膝にとって「最大の試練」なのか?医学的な3つの理由
- 多くの人が誤解している「変形性膝関節症」の冬のNG習慣
- 「温める」だけでは足りない!プロが教える本気のセルフケア
- もちづき整骨院のアプローチ:関節の「遊び」を作る
1. なぜ冬は膝にとって「最大の試練」なのか?医学的な3つの理由
「寒いと古傷が痛む」というのは、単なる気のせいではありません。これには明確な生理学的なメカニズムが存在します。
① 関節の潤滑油「滑液」の粘性が高くなる
膝の関節は、大腿骨(太ももの骨)と脛骨(すねの骨)が組み合わさってできていますが、その間には「滑液(かつえき)」という液体が存在します。
この滑液は、関節の動きを良くする「潤滑油(オイル)」の役割と、軟骨に酸素や栄養を運ぶ重要な役割を担っています。
気温が下がると、この滑液に変化が起きます。
冬場にエンジンオイルが硬くなるのと同様に、滑液の「粘性」が高くなり、ネバネバとした状態になってしまうのです。
結果として、関節内の摩擦係数が上がり、動かすたびに強い抵抗(ギシギシする感じ)が生まれ、それが痛みへとつながります。
朝起きた時に一番膝が痛いのは、寝ている間に体温が下がり、滑液が固まってしまっていることが大きな要因です。
② 血管収縮と「発痛物質」の停滞
人間は寒さを感じると、体温を逃さないように自律神経が働き、血管をギュッと収縮させます。
血流が悪くなると、筋肉は酸欠状態になりますが、ここで問題なのが「発痛物質(ブラジキニン、プロスタグランジンなど)」の存在です。
通常であれば血流に乗って流されていくはずのこれらの痛みの物質が、血行不良によって患部に長く留まってしまいます。
これが、冬特有の「ズキズキと重苦しい痛み」の正体です。
③ 気圧低下による「関節内圧」の変化
冬は「低気圧(寒気団)」が頻繁に通過します。
気圧が下がると、私たちの体にかかる外からの圧力が減り、相対的に体の中からの圧力(内圧)が高まります。
膝関節の内部も同様で、気圧が下がると関節包が内側から膨張しようとします。
変形性膝関節症で炎症を起こしている神経はただでさえ過敏になっているため、このわずかな膨張刺激をキャッチして、「痛い!」という信号を脳に送り続けてしまうのです。
2. 多くの人が誤解している「変形性膝関節症」の冬のNG習慣
上記のメカニズムを踏まえると、一般的に「良かれ」と思ってやっていることが、実は逆効果であるケースが見えてきます。
✖️ 間違い①:痛いからといって一日中座りっぱなし
「動くと痛いし、寒いから」といって、コタツでじっとしているのが一番のリスクです。
先ほどお話しした「滑液」は、関節を動かすポンプ作用によって初めて軟骨に行き渡ります。
動かない時間(不動)が続くと、軟骨は栄養失調になり、関節を包む袋や靭帯はどんどん硬くなります(拘縮)。
冬の間安静にしすぎた結果、春になったら膝が完全に伸びなくなっていた…というケースは後を絶ちません。
✖️ 間違い②:サポーターの過度な使用
保温のためにサポーターをすることは推奨しますが、一日中、特に寝ている時まで強い圧迫のサポーターをつけるのは避けてください。
ただでさえ悪い血流をさらに阻害し、筋肉を「やせ細らせて(廃用性萎縮)」しまい、自力で膝を支える力を奪ってしまいます。
3. 「温める」だけでは足りない!プロが教える本気のセルフケア
では、どうすれば良いのか?
カイロで表面を温めるだけでなく、身体の内側から機能を取り戻すケアが必要です。
もっとも安全で効果的なのが入浴中の運動です。湯船に浸かりながら、自転車を漕ぐように足を回してください。
- 温熱効果:滑液の粘性を下げ、オイルをサラサラにする
- 浮力効果:体重の負荷をかけずに動かせる
- 水圧効果:むくみを解消する
この3つのメリットを同時に得られます。毎日30回、湯船の中で回しましょう。
意外かもしれませんが、冬は「隠れ脱水」になりやすい季節です。
関節液や軟骨の主成分は「水」です。水分が不足すると、当然関節の潤いも失われます。
冷たい水ではなく、内臓を温める「白湯(さゆ)」をこまめに飲むことで、関節のみずみずしさを保ちましょう。
4. もちづき整骨院が選ばれる理由:ただのマッサージではありません
セルフケアには限界があります。特に、すでに骨の変形が始まっている場合や、痛みが1ヶ月以上続いている場合は、プロの手による調整が必要です。
私たち柔道整復師が行うのは、単なるマッサージではありません。
「関節運動学的アプローチ(AKA)」などの理論に基づき、固まった関節に対して数ミリ単位の「あそび(ジョイントプレイ)」を取り戻す施術を行います。
錆びついた蝶番(ちょうつがい)に油を差してゆっくり動かすように、
膝関節本来の滑らかな動きを誘導します。
また、膝の痛みは「足首の歪み」や「骨盤の後傾」が原因であることも多いため、全身のバランスを見て、痛みの出ない身体作りをサポートします。
「変形しているから治らない」「年だから仕方ない」と諦める前に、ぜひ一度、もちづき整骨院にご相談ください。
あなたの膝の状態に合わせた、最適な施術とリハビリ計画をご提案します。
寒さに負けず、年末年始を元気に歩ける身体を取り戻しましょう!
MOCHIZUKI SEIKOTSUIN
冬の膝痛、お一人で悩まずご相談ください
Tel. 022-341-6081
受付 10:00~20:00 / 火・祝定休
※「ブログを見た」とお伝えいただけるとスムーズです
もちづき整骨院
〒981-0914 宮城県仙台市青葉区堤通雨宮町5-22-102
アクセス:地下鉄・JR「北仙台駅」徒歩6分 / 「北四番丁駅」徒歩8分
提携コインパーキングあり