仙台市で膝の痛みと腰椎すべり症の両方を指摘され、「膝と腰、どちらから見直せばよいのか」と迷っている方へ。
膝痛があるからといって、すべてが膝の問題とは限りません。一方、腰椎すべり症が画像で見つかっても、膝痛の原因がすべて腰にあるとは限りません。このページでは、膝そのもの・腰の神経・姿勢や歩き方を分けて確認する理由と、運動負荷の考え方を研究に基づいて解説します。
「筋肉をつければよい」と言われ
痛みを我慢していませんか?
努力しているのに良くならない、その理由
「病院で筋力が落ちていると言われた」
「だから毎日、痛いのを我慢してスクワットをしている」
運動は膝痛や腰痛の保存的な対応で大切な選択肢です。しかし、痛みを我慢して同じ運動を繰り返せばよいわけではありません。現在の症状に対して負荷が強すぎると、運動後や翌日に痛み・腫れ・しびれが増えることがあります。
筋力低下だけでなく、膝の腫れ、痛み、神経症状、動くことへの不安などによって、力を十分に発揮しにくくなっている場合もあります。まず必要なのは「頑張り不足」と決めつけることではなく、何が力を出しにくくしているかを確認することです。
「関節原性筋抑制」とは?
膝の腫れや関節からの感覚入力の変化により、大腿四頭筋を十分に働かせにくくなる現象です。実験的に膝関節へ液体を注入した研究でも、大腿四頭筋の活動低下が確認されています。ただし、これは膝痛すべての原因を説明する診断名ではなく、腰椎すべり症から必ず起こるとも言えません。
痛みや腫れが強いときは、関節を大きく動かす運動だけでなく、動かす範囲・回数・負荷・翌日の反応を確認することが大切です。
イメージとしては、身体がアクセルを踏めないというより、痛みや腫れに合わせて出力を抑えている状態に近いことがあります。その場合も、筋トレを全面的にやめるのではなく、症状を増やしにくい姿勢や負荷から段階的に進めます。
変形性膝関節症では、運動療法により痛みや身体機能が改善する可能性が示されています。また、変性腰椎すべり症を対象にしたランダム化比較試験では、屈曲運動と安定化運動で同程度の反応が報告されました。つまり、「この運動だけが正解」ではなく、症状と目的に合わせて選ぶことが重要です。
⚠ こんな「間違った頑張り」をしていませんか?
- 膝が熱を持ち腫れているのに、歩数だけを増やしている。
- 「痛いほど効く」と考え、運動後や翌日の悪化を無視している。
- しびれや脚の力の入りにくさが進んでいるのに、自己判断で運動を続けている。
膝痛とすべり症が重なるとき
3つに分けて確認します
腰と膝は「ひとつのチーム」です
腰椎すべり症では、腰痛だけでなく、神経が影響を受ける位置によって脚の痛み・しびれ・筋力低下がみられる場合があります。L3・L4神経根障害では、大腿四頭筋の筋力低下や膝周辺の症状が評価の手掛かりになることがあります。
ただし、画像上の「すべり」があるだけで膝痛の原因が決まるわけではありません。変形性膝関節症や半月板、腱など膝そのものの問題と、腰の神経症状が同時に存在するケースもあります。
腫れ・熱感、関節周辺の限局した痛み、曲げ伸ばし、階段、しゃがむ動作での変化。
腰や殿部から広がる痛み・しびれ、立位や歩行での増悪、筋力・感覚・反射の左右差。
足の着き方、股関節・足首の動き、片脚で支える力、体幹の傾き、歩幅や歩行速度。
「すべり症(腰椎すべり症)」とは?
背骨(腰椎)の一部が前方へずれた状態です。画像でずれがあっても無症状の人がいる一方、神経の圧迫を伴うと腰・殿部・脚に痛みやしびれ、筋力低下が出ることがあります。症状との関係は、画像だけでなく神経学的所見や動作による変化を合わせて判断します。
腰椎すべり症では神経症状を伴う場合があります。ただし、この画像は仕組みを説明する模式図です。実際には膝関節の状態、筋力・感覚・反射、歩行を合わせて確認します。
まず「どこから来ている症状か」を整理します
整骨院の施術で、骨のずれや神経圧迫そのものを解消できるとは言えません。当院では医療機関の診断を踏まえ、膝・腰・神経・歩行のどこに介入できる余地があるかを確認します。進行する筋力低下などがあれば、施術より医療機関への相談を優先します。
もちづき整骨院で行う
段階的な運動・動作アプローチ
3つのステップで「動ける体」を取り戻す
当院では、痛い場所だけを揉むのでも、筋力不足と決めつけて回数を増やすのでもなく、症状が出る条件と現在使える動きを確認します。そのうえで、施術・運動・歩行練習を組み合わせます。
ベッド上の評価だけでなく、本人が身体をどう動かしているかを確認し、現在の状態に合わせて運動を行います。
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Step 1:症状と安全性の確認
腫れ・熱感、痛みの場所、しびれ、筋力・感覚の左右差、運動後の反応を確認します。 強い腫れや熱感、急な筋力低下がある場合は医療機関での評価を優先します -
Step 2:低い負荷から筋肉を使う
必要に応じて、関節を大きく動かさない等尺性運動などから始めます。 等尺性収縮=関節角度を大きく変えずに力を入れる運動。選択肢の一つであり、全員に同じ運動を行うわけではありません -
Step 3:生活動作へつなげる
足裏・足首・膝・股関節・体幹を確認し、立ち上がり、階段、歩行など本人が取り戻したい動作へ広げます。
施術を受けるだけでなく、自分で調整できる動き方を増やすことを目指します。ただし、再発しないことや必ず改善することを保証するものではありません。症状の変化を追いながら内容を調整します。
運動を続ける・調整する・中止する目安
- 続けやすい反応:運動後に症状が落ち着き、翌日の歩行や生活動作が悪化しない。
- 負荷を調整したい反応:運動後の痛み・腫れ・しびれが長く残る、翌日の歩行距離が短くなる。
- 中止して相談したい反応:新たな筋力低下や感覚低下、排尿・排便の異常、急激な症状悪化がある。
評価するのは痛みの点数だけではありません。「何分歩くと症状が出るか」「休むと何分で戻るか」「椅子から立てるか」「階段や買い物がどう変わったか」など、生活上の変化も記録します。
「膝のことを考えない」
そんな”普通”の生活を取り戻しませんか?
患者さんが語る「普通の生活」とは
当院では、痛みの数値だけでなく、買い物・階段・旅行・趣味など、本人が取り戻したい生活動作を目標として共有します。
当院に来られる多くの方が、最初はこうおっしゃいます。
「マラソンがしたいわけじゃない。ただ、普通に生活したいだけなんです」と。
その「普通」とは、どんな状態でしょうか?
- →朝起きた時、痛みを確かめることなくスッと立ち上がる。
- →スーパーで買い物をする時、カートに寄りかからずに歩いている。
- →階段を降りる時、手すりを探さずに、景色を見ながら降りている。
つまり目標は、単に痛みをゼロにすることだけではなく、「膝を気にする時間が減り、やりたい生活へ戻れること」です。
80代の患者さんの変化
当院へ通われた80代の患者さんでは、身体の状態と歩行を確認しながら施術と運動を進め、プランターの手入れを楽しめるようになった例があります。
これは一人の経過であり、同じ結果を保証するものではありません。年齢だけで可能性を決めつけず、その方の病態・体力・生活目標に合わせて進めることが大切です。
「また歩ける」その一歩を、一緒に取り戻しましょう。
「このまま歩けなくなるんじゃないか」——そんな不安を抱えながら、毎日を過ごすのは辛いことです。
膝の痛みと腰椎すべり症が重なっていても、最初から一つの原因に決める必要はありません。医療機関での診断を大切にしながら、膝・腰・神経・足元・股関節・歩き方を確認し、今の身体で無理なく始められる方法を一緒に探します。
整形外科への相談を優先する症状
- 脚の力が急に入りにくくなった、筋力低下が進んでいる。
- 排尿・排便がしにくい、漏れる、会陰部の感覚が鈍い。
- 膝の強い腫れ・熱感・発赤や発熱がある。
- 転倒後に体重をかけられない、膝が完全に伸びない。
- 安静時や夜間にも強い痛みが続き、急速に悪化している。
これらは早めの検査や医療的処置が必要な可能性があります。整骨院だけで判断せず、整形外科などの医療機関へご相談ください。
よくある質問
Q.すべり症があっても手術なしで膝の痛みは改善できますか?
Q.筋トレや歩行訓練はやめた方がいいですか?
Q.何回通えば変化を感じられますか?
Q.膝の痛みは腰の神経が原因ですか?
Q.北仙台駅から行けますか?
膝関節水腫と大腿四頭筋抑制の実験研究、L3・L4神経根障害と大腿四頭筋評価の臨床研究、変性腰椎すべり症に対する運動療法のランダム化比較試験を参照しています。研究結果は個人の効果を保証するものではありません。
膝関節水腫と筋抑制 / L3・L4神経根障害の筋力評価 / 変性腰椎すべり症の運動比較試験


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