食いしばりは、グラつく足元への「緊急ブレーキ」でした。マウスピースが壊れるほどの顎の緊張を、足裏から解く方法
「歯医者さんで『噛む力が強すぎる』と言われました。寝ている間に歯が割れる夢を見るほどです。マウスピースをしていても、朝起きると顎がダルくて…このまま一生噛み続けるんでしょうか?」
「マウスピースは『歯』を守れますが、『噛む指令』自体は止められません。なぜ脳がそんなに強く噛ませるのか。それは、あなたの『足元』がグラついているから、顎をロックして転倒を防いでいるのです。原因は口の中ではなく、足の裏にあります。」
こんにちは、仙台市青葉区にあるもちづき整骨院、院長の望月です。
「ストレスのせい」
食いしばりの原因は、そう片付けられがちです。
しかし、ストレスがなくても噛み締めてしまう人は大勢います。
実は、食いしばりが治らない人の9割に共通しているのが、
「足の指が地面から浮いている(浮き指)」という事実です。
今日は、意外と知られていない「足元の接地エラー」と「顎のロック」の密接な関係について解説します。
CONTENTS
- 【新事実】食いしばりは、グラつく体を固定する「緊急ブレーキ」
- 【メカニズム】足の指が浮くと、なぜ顎に力が入るのか?
- 【セルフチェック】靴底の減り方でわかる「噛み締めリスク」
- 【解決策】マウスピースを外しても大丈夫な体を作る
1. 【新事実】食いしばりは、グラつく体を固定する「緊急ブレーキ」
例えば、揺れる電車の中で立っている時を想像してください。
吊革を持てないとしたら、どうやって体を支えますか?
おそらく、奥歯をグッと噛み締めて、首に力を入れて踏ん張るはずです。
顎を固定すると、重たい頭が揺れなくなるため、体のバランスがとりやすくなるからです。
食いしばりとは、これと同じ防衛反応。
つまり、「あなたの体が、電車の中のように常に揺れている」ことが根本原因なのです。
2. 【メカニズム】足の指が浮くと、なぜ顎に力が入るのか?
では、なぜ平らな地面にいるのに体が揺れるのでしょうか。
その犯人が「浮き指(うきゆび)」です。
本来、足の指は地面を掴んで姿勢を安定させるセンサーの役割をしています。
しかし、重心が後ろ(かかと)に寄り、指が浮いてしまうと、このセンサーが働きません。
足元不安定 ➡︎ 脳がパニック ➡︎ 顎ロック
脳は「このままでは後ろに転倒する!」と危険を察知し、
全身の筋肉に「固まれ!」と指令を出します。
その最強のスイッチが「噛み締め(咀嚼筋の緊張)」なのです。
足元がグラついている限り、この「緊急ブレーキ」は一生解除されません。
寝ている間も脳はずっと転倒を恐れているため、歯ぎしりが止まらないのです。
3. 【セルフチェック】靴底の減り方でわかる「噛み締めリスク」
あなたの食いしばりが「足元由来」かどうか、靴底を見て確認してみましょう。
- ✅ かかとの外側だけ極端に減っている(重心が後ろ外側に逃げている証拠)
- ✅ 靴のつま先部分が反り返っている
- ✅ 足の指でグーを作っても、骨がボコッと出ない
- ✅ 立っている時、ふくらはぎや太ももの前が張っている
これらに当てはまる場合、マウスピースを作り直すよりも、足の接地を変える方が解決への近道です。
4. 【解決策】マウスピースを外しても大丈夫な体を作る
もちづき整骨院では、顎の治療であっても、まずは「足の調整」から入ります。
Step 1:足根骨の調整で「接地」を作る
浮いてしまった指を地面に下ろし、足裏全体で体重を支えられるようにします。
Step 2:脳の安全確認
「もう倒れない」と脳が認識すると、噛み締めてバランスを取る必要がなくなります。この瞬間に、顎の力がフッと抜けます。
「朝起きた時、顎が軽い!」
「奥歯が触れていないのが普通になった」
そんな当たり前の感覚を取り戻しませんか?
歯を守るためのマウスピースではなく、
噛み締めなくていい体を手に入れましょう。
MOCHIZUKI SEIKOTSUIN
足元を整え、食いしばりを解放する。
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