膝の注射に通っても治らない理由。変形性膝関節症と「腰痛」の深い関係(かばい痛の正体)
「先生、最初は右膝だけが痛かったのに、最近はかばって歩いているせいか、左の腰まで痛くなってきました。整形外科で注射を打っても膝の痛みは戻るし、もう手術しかないんでしょうか…?」
「膝と腰、辛いですよね。でも安心してください。その腰痛は膝をかばった結果の『代償動作(だいしょうどうさ)』です。膝そのものの変形は治せなくても、『膝を壊すような歩き方』と『腰への負担』はなくせます。痛みの連鎖を止めましょう。」
こんにちは、仙台市青葉区にあるもちづき整骨院、院長の望月です。
「膝が痛いと思ったら、腰まで痛くなってきた」
変形性膝関節症の方の多くが、この「負の連鎖」に苦しんでいます。
病院では「膝は膝、腰は腰」と別々に診察されることが多いですが、私たちの体はパーツの寄せ集めではありません。
全ては繋がっています。
膝が動かなければ、その分を腰が無理をしてカバーします。
これを放置して膝だけに電気を当てていても、根本的な解決にはなりません。
本日は、膝と腰の痛みを同時に解決するための、構造医学的アプローチについて解説します。
CONTENTS
- 【メカニズム】膝が伸びないと、なぜ「腰」が壊れるのか?
- 【事実】注射が効かないのは、膝が「ねじれている」から
- 【解決策】膝には触らず、骨盤を整えて痛みを消す
- 手術を迷っているあなたへ
1. 【メカニズム】膝が伸びないと、なぜ「腰」が壊れるのか?
変形性膝関節症が進むと、膝が完全に伸びきらない「屈曲拘縮(くっきょくこうしゅく)」という状態になります。
膝が曲がったままで立つと、体はどうなるでしょうか?
膝が曲がると身長が低くなります。
そのままでは倒れてしまうので、体はバランスを取ろうとして以下の2つのパターンのどちらかを取ります。
- ① 腰を反らして体を起こす(反り腰タイプ)
→ 腰の関節がぶつかり合い、脊柱管狭窄症を併発しやすくなります。 - ② 背中を丸めて前かがみになる(猫背タイプ)
→ 骨盤が後ろに倒れ、腰の筋肉が常に引き伸ばされて慢性腰痛になります。
これが「運動連鎖(キネティックチェーン)」の破綻です。
膝の代わりを腰がさせられている状態なので、いくら腰をマッサージしても、原因である「膝の伸びなさ」を解決しない限り、痛みは何度でも再発します。
2. 【事実】注射が効かないのは、膝が「ねじれている」から
「ヒアルロン酸注射をしているのに痛みが取れない」
そんな声をよく耳にします。
それは、膝関節の中で「雑巾絞り」のようなねじれが起きているからです。
THE TRUTH
軟骨が減ったから痛いのではありません。
骨同士が「衝突」しているから痛いのです。
股関節や足首が歪むと、膝関節にねじれが生じます。
ねじれたまま体重をかけるので、常に骨と骨が衝突し、炎症が消えないのです。
3. 【解決策】膝には触らず、骨盤を整えて痛みを消す
「変形してしまった骨は元に戻せない」
それは事実です。しかし、「痛みなく歩くこと」は可能です。
もちづき整骨院のアプローチは、患部(膝)だけでなく、上下の関節(股関節・足首)と土台(骨盤)を整えることです。
▲ 膝のねじれを取り、骨盤を正しい位置に戻すことで、荷重ストレスを分散させます。
APPROACH:スクリューホームムーブメントの正常化
膝は伸びるときに少し外側に回旋する(ねじれる)という独特な動きをします。
この正常な動きを取り戻すことで、膝がしっかりと伸びるようになり、腰への負担(代償動作)が消滅します。
膝が伸びれば、腰を反らす必要も、前かがみになる必要もありません。
自然と背筋が伸び、痛みなくスタスタと歩けるようになります。
4. 手術を迷っているあなたへ
人工関節の手術は、素晴らしい技術です。
しかし、それは「最終手段」であって、最初から選ぶものではありません。
もしあなたが、「まだ自分の足で歩きたい」「手術は怖い」と思っているなら、諦める前に一度当院にご相談ください。
骨の形は変えられなくても、関節の機能は変えられます。
膝と腰の負の連鎖を断ち切り、もう一度、旅行や散歩を楽しめる体を取り戻しましょう。
MOCHIZUKI SEIKOTSUIN
膝と腰、まとめて解決します。
Tel. 022-341-6081
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もちづき整骨院
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