40代から急増する膝の痛み ― 変形性膝関節症の原因と対策
まずは知ってほしい
正座でジーン、階段の下りがツラい…。膝の痛みは“急に来る”のではなく、静かに溜まってくるのが特徴です。
「まだ大丈夫」が一番危ない?膝の違和感は放置しないで
40代を過ぎると膝関節の軟骨が少しずつ摩耗し、変形性膝関節症に進行することもあります。違和感の段階でケアを始めるのが最短の近道です。
膝関節症の主な原因
- 加齢による軟骨の摩耗
- 肥満による負担(体重が1kg増えると膝には約3〜4倍の負担)
- 筋力低下(特にお尻・股関節まわり)
- 女性ホルモンの影響:膝の軟骨にも“女性ホルモン受容体”があり、更年期に減少すると関節が弱りやすくなる
都道府県別「肥満率」にも差がある
実は、肥満の多い県・少ない県には地域差があることが報告されています。厚生労働省「国民健康・栄養調査(2010年)」では、都道府県別の肥満率が公表されており、
- 肥満が多い県:山形、福島、沖縄、茨城、青森 など
- 肥満が少ない県:富山、長野、神奈川 など
データは古いものですが、「こんな傾向もあるんですね」と知っておくのは有益。
膝への負担は体重と直結するため、生活習慣や体重管理が予防策になることが見えてきます。
見逃してはいけない膝痛のサイン
- 膝の上にぷよっと肉がかぶさってきた(むくみサイン)
- 朝起きたときに膝がこわばる
- 片足だけ違和感が強い
よくある間違い・やめた方がいいこと
- 痛みを我慢して運動を続ける
- 定番のスクワット系お尻トレーニング(膝に負担をかけやすい)
- 「放置すれば治る」と思って何も対策しない
膝を守るための正しい対策
- 膝にやさしい運動(自転車・水中歩行など)
- 股関節・お尻を目覚めさせる軽いエクササイズ
- 体重管理と栄養改善
- 早めの専門家相談
TIP: 運動後に膝がズキズキ増悪するなら「やり方/負荷」を見直すサイン。
“膝を守りながら鍛える”方向へ切り替えましょう。
まとめ
膝の痛みは“静かに溜まってくる”もの。違和感のうちに対策を始めれば、将来の大きな痛みを防げます。
「まだ大丈夫」と放置する前に、今できることから始めましょう。
コメント